有名雑誌の休刊も相次ぐ不況の雑誌業界で、ブランドムックなどで好調の宝島社が女性向け新雑誌「GLOW」「リンネル」を創刊。TVCMや新聞の一面広告など大量投入された宣伝効果もあり、10月28日の発売前から話題になっていた。
「図表入りの記事はこちら」
30代女性向け月刊総合誌「リンネル」はニーム×レゾリヴァードのキルティングトート付き、40代女性向け月刊ファッション誌「GLOW」はローラアシュレイのボックスバッグ付きと、どちらも宝島社得意の豪華付録つきながら、ブロガーたちによって広く熱く語られているのは「GLOW」。YOUと小泉今日子が表紙を飾り「アラフォーって呼ばないで。私たちは40代女子です」というキャッチで、これまでの40代女性向けファッション誌との差別化を印象づけた創刊号。
「図表入りの記事はこちら」

・敬愛する小泉今日子さんが表紙だったので嬉しくて買ってしまいました!
・テレビCMで付録に力入ってる様子が気になり、購入♪ 初めて付録につられて雑誌買った
・40代女子って言葉がすんなり入ってきた。久しぶりに読みたいファッション雑誌だ
・「ツヤッと輝く、40代女子力」ってコピーにグラッときてしまいました

とターゲット世代にささる要素が満載のためか売り切れ続出、ネット書店でも中古本に定価以上の値がついている人気ぶりなのだ。

「創刊日に早速買いました」「本屋とコンビニをあちこち回ってついに発見」などと気合たっぷりに創刊号を手に入れた女性たちのコメントで、特に目立つのが「これまで読みたいファッション雑誌がなかった」という“雑誌難民”として創刊を歓迎する声。これまでも40代女性をターゲットとしているファッション誌として「STORY」「Precious」などがあったものの

・キャリアウーマンでも主婦でもない私には、ここ数年読みたい雑誌がなかったので本当にウレシイ
・ハイブランドばっかり載ってる雑誌は「はいはい」って感じで、読む気がしなかった
・ママさん向けでもなくセレブ向けでもないファッション誌は皆無だったので、とびつきました!

とファッション情報飢餓状態にあった40代女子のココロをがっちりつかんだ模様。

ただ期待が大きかったせいか

・美容関連の記事が大半。最近ナニ着ていい分からない私にはファッションを多く載せてほしい
・既婚も未婚も主婦もキャリアも一般人もセレブも40代ぜーんぶ取り込もうとしちゃったのかな?
・モデルがリッチな服着た記事や高い化粧品使ったメイク記事は、やっぱりピンとこない

といったコメントも見られた。もちろん「GLOW」がすべての40代女子のニーズに応えられるわけもなく、これまでの枠に収まりきらないほどに多様化した40代女性のライフスタイルにフィットする雑誌があまりにも少なすぎたことの裏返しともいえる。

雑誌業界において40代女性のニーズが満たされていないことは確かになった。「GlOW」はターゲットが少しずつそぎ落とされていくにしても、これで市場が活性化して

・読んでたら40代っていいじゃん!って思えた。何よりもまだまだ素敵に輝けそうな気がしてきた。
・GLOWの影響受けて、口紅2本買いました。ツヤッと輝かないとね♪

といった輝く40代女性が増えれば、日本がまた少し明るくなるはず。

(夏目昌)


 

■その話題、ネゴトで話さない?「ネゴトーク」
「ファッション」について寝言を言ってみる・・・

 

■関連記事
40代になったアイドルたちにドキッ!