写真●MLB.JPで見られる映像とは
写真●MLB.JPで見られる映像とは
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 グーグルは2010年8月30日、米Googleの子会社である米YouTubeが米MLB Advanced Mediaと提携し、米メジャーリーグ(MLB)の全試合を日本で無料配信すると発表した。今シーズンの全試合について、試合終了後36時間以内にYouTubeの「MLB.JP」チャンネルでノーカット配信する。各試合のハイライトシーンのほか、MLBで活躍する日本人選手の活躍をまとめた映像、一日の全試合結果をまとめた速報動画なども視聴できる。配信端末はパソコンのみで、スマートフォンや一般の携帯電話機は除く。

 今回の提携ではライブ配信は対象外で、試合終了後の配信となる。放送番組とのすみ分けについて、水野有平氏(グーグル コンテンツパートナーシップ統括部長)は、「利用者が好きな時間に様々な端末から視聴できる動画配信は、放送とは異なるサービス。コンテンツ事業者にとっては新しいウインドウが増えることになる」と答えた。今回の配信は広告モデルで、グーグルとMLB Advanced Mediaが広告収入を分配する。また、MLB以外のスポーツ映像の提供についても「利用者のニーズがあれば提供を検討したい」(水野氏)と述べた。

 現在「MLB.JP」チャンネルでは約4000本のコンテンツを配信しており、順次コンテンツを追加し1万本以上のコンテンツを配信するという。画質は最高480pのSDTV相当で、ナレーションが日本語のものと英語のものとが混在している。コンテンツへのアクセス方法は、最新のものを掲載しているトップページのリンクからと、球場別の映像一覧、選手名による検索といった三つの方法を提供している。

 なお今回の提携により、日本に加えてロシア、オーストラリア、ニュージランド、ブラジルからもハイライト映像やアーカイブ映像を視聴できるようになる。