2010年08月18日
長いつぶやき on 文献整理
Nature Newsの記事「被引用回数を上げたかったら引用文献を増やせ」を読んで、「ああ、こうして研究者コミュニティができていくのか」と思った。確かに、私もISIやScopusで自分の論文の被引用回数を定期的にチェックしているし、引用してくれた著者にメールを送ったこともある。同様な分野で仕事をしていれば、自然と気に留まり引用もするようになるのだ。
とはいえ、論文を書いていて大変なのもこの引用だ。引用する前に文献整理が必要だし、本文とReferencesの対応付けは書き進めるうちに動いていく。投稿後も「こんなのを引用しろ」と査読者から注文が付けば、追加してreference numberも変更しなければならない。まさに、moving targetである。
特に、北欧人・東欧人のやたらと子音が多かったりアクセント記号の付いたややこしい著者名の手入力はミスを誘発する。最近では急増する中国人の名前の著者も頭痛の種だ。今まではこんなのを50〜60も手入力していたが、間違いが起こるのはある意味当たり前である。
基本的に、論文のreferenceは著者の責任で正しい引用をしなければならない。最近のオンライン出版のおかげで、間違った著者名を入れた参考論文はちゃんとしたリンクが張られないので、Citationをカウントしないのだ。私が2007年に書いた論文も、referencesにぽつんとリンクが張られないまま残っている引用文献がある。ああ、恥ずかしい。
やっぱり、手入力を止めてDOIから書誌情報を抽出するソフト(EndNoteなど)を買うしかないのだろう。Mendeley Desktopはまだ頼りないし..貧乏人の私にとって安くない買い物だが、回りまわって自分の論文の引用回数を増やしてくれるのならもはや必需品だ。