暑くて寝苦しい毎日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?

猛暑だろうがなんだろうが、日々、多忙なビジネスパーソンの皆さん。睡眠不足になりがちな平日の分を、週末に取り戻そうという方もいらっしゃるかもしれません。しかし、週末の「寝だめ」だけでは、普段の睡眠不足を補うのに十分ではないらしい、という研究結果が明らかになりました。

 雑誌『Sleep』(2010年8月1日号)に掲載されている、ある研究によると、一日4時間未満の睡眠が5日間続くと、注意力がなくなったり、反応が鈍くなったりといった、神経行動障害が蓄積してくるそうです。行動や生理的な注意力は、一晩ぐっすり寝れば改善するそうですが、中には、たとえ10時間寝ても改善しない、神経行動障害もあるとか。睡眠不足から完全復活させるには、数日、長めの睡眠を取る必要があるそうです。Dingesによると、慢性的な睡眠不足の後は、朝1~2時間長めに睡眠を取ると、注意力の回復に効果あり、とのことですよ。

では、睡眠不足が続くと、私たちにどんな影響があるのでしょう?

2003年の研究結果では、睡眠が6時間未満の状態が2週間続くと、2日丸々寝ていないのと、同じパフォーマンスまで低下することがわかっています。ライフハッカーで、以前採りあげた「睡眠不足は酔っているのと同じくらい集中力や判断力を損なう」という研究結果でも、同様のことが指摘されていましたね。また、5時間以下の睡眠によって、循環器疾患のリスクが倍増するという、説もあるそうです。

ヒトの体内時計は一度狂ってしまうと、一朝一夕には復活しないもの。自分に合った睡眠サイクルを身につけることは、心身の健康のためのみならず、仕事の生産性を維持・向上させるためにも必要なもののようですね。「今度こそベストな睡眠サイクルを手に入れるための9+3の方法」なども参考に、現在の睡眠サイクルを、ちょっと見直してみてはいかがでしょう?

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Adam Dachis(原文/訳:松岡由希子)