「同性同士の恋愛関係は10代同性愛者の自尊心を高める」米研究で

「同性同士の恋愛関係は10代ゲイ男性の自尊心を高め、10代レズビアンの内面化されたホモフォビアを軽減する」という研究結果が発表されたというニュース。

この研究は米国ミシガン大学で行われたもの。調査手法は、ニューヨークのLGBT向けドロップ・イン・センター(気軽に訪問・相談できる福祉センター)を訪れた10代同性愛者・両性愛者350名について、同性/異性との恋愛関係が気分の落ち込み、不安、内面化されたホモフォビア、自尊心などに影響を与えているかどうかを調べるというもの。

結果として、

  • 同性との恋愛関係にある少女たちは、たった1か月の付き合いだけでも内面化されたホモフォビアが減った
  • 男性同士の恋愛関係では、もっと長い期間のつきあいを経て自尊心が向上した
  • 異性との恋愛関係は、10代同性愛者・両性愛者の自尊心、気分の落ち込み、不安にまったく影響しない
  • 異性との恋愛関係は、10代男性の同性愛者・両性愛者の内面化されたホモフォビアを強化するが、年齢が上になるにつれてこの傾向は弱まる

ということがわかったとのことです。なお、この論文(タイトルは'Relationship trajectories and psychological well-being among sexual minority youth')は、2010年8月に「Youth and Adolescence」誌に掲載される予定だそうです。

個人的実感からも、これってかなり当を得た結果なんじゃないかと思います。同性と実際につきあうことで得られるものって、やっぱり大きいですから。ティーンエイジャーの同性愛者・両性愛者は、セクシュアリティについてお勉強するのもいいけど、まず同性とどんどん恋をしてみるのが吉かもしれませんね(※言うまでもなく、したくなければもちろんしなくていいんですが)。