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小林政雄さん死去

2010年07月27日 23時58分32秒 | 新聞などのニュースから
 けさの北海道新聞「おくやみ」欄、札幌市北区の項に載っていた「小林政雄さん」は、夕張出身の道展会員(油彩)の小林さんだろうと思われます。
 非常に同姓同名が多い名前なので、100%まちがいないかと言われれば口ごもってしまうのですが、住所がおなじで92歳という年齢(1918年生まれ)を考えると、おそらくそうなのでしょう。

 小林政雄さんは、昨年、目黒区美術館で開かれていた好企画「’文化’資源としての<炭鉱>展」にも出品していました。
 画風は、単なるリアリズムというよりは、ルオーの影響を感じさせる、黒々とした太い輪郭線を持つものでした。
 晩年は、すすきのなど、ふつうの画家なら取り上げないような札幌の風景を、太い筆で力強く描いた作品を道展に出しており、筆者はあまり「炭鉱画家」というイメージがありません。ただ「北区のアーティスト展」では、半世紀前の、夕張の発電所などを描いた作品を出品したこともあり(下のリンク先に画像あり)、炭鉱の全盛期を生きた人なのだな~とあらためて思いました。

 しかし、炭鉱の時代を肌で知る画家が次々と亡くなっていきます。
 浜向繁雄さん、中山教道さん、畠山哲雄さん…。

 筆者は小林政雄さんとは面識はありませんが、ご冥福をお祈りします。

 
’文化’資源としての<炭鉱>展 (2009年)
第10回 あなたと共に育てたい北区のアーティスト展 (2008年)
第9回あなたと共に育てたい 北区のアーティスト展 (2007年)=画像あり
Finish and Begin 夕張市美術館の軌跡1979-2007 (2007年)
炭鉱画家の鉱脈展 (2006年)


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