ハルシオンの副作用 (トリアゾラム•睡眠薬)
ハルシオンの詳細な副作用です(医薬品添付文書より)。
ぜひ、よーくお読みになってみて下さい。
ハルシオン 0.125mg錠/ ハルシオン 0.25mg錠
副作用
副作用等発現状況の概要
調査症例数12,930例中、副作用発現症例は338例(2.61%)であり、副作用発現件数は延べ700件であった。その主なものは、めまい・ふらつき164件(1.27%)、眠気155件(1.20%)、倦怠感100件(0.77%)、頭痛・頭重91件(0.70%)等であった。(承認時までの調査及び市販後の使用成績調査の集計)
重大な副作用
1.薬物依存(頻度不明)、離脱症状(頻度不明)
大量連用により薬物依存を生じることがあるので、観察を十分に行い、用量を超えないよう慎重に投与すること。
また、大量投与又は連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、痙攣発作、せん妄、振戦、不眠、不安、幻覚、妄想等の離脱症状があらわれることがあるので、投与を中止する場合には徐々に減量するなど慎重に行うこと。特に、痙攣の既往歴のある患者では注意して減量すること。
2.精神症状(頻度不明)
刺激興奮、錯乱、攻撃性、夢遊症状、幻覚、妄想、激越等の精神症状があらわれることがあるので、患者の状態を十分観察し、異常が認められた場合には投与を中止すること。統合失調症等の精神障害者に投与する際は、特に注意すること。
3.呼吸抑制(頻度不明)
呼吸抑制があらわれることがある。また、呼吸機能が高度に低下している患者に投与した場合、炭酸ガスナルコ-シスを起こすことがあるので、このような場合には気道を確保し、換気をはかるなど適切な処置を行うこと。
4.一過性前向性健忘(0.12%)、もうろう状態(0.05%)
一過性前向性健忘(中途覚醒時の出来事をおぼえていない等)、また、もうろう状態があらわれることがあるので、本剤を投与する場合には少量から開始するなど、慎重に行うこと。なお、十分に覚醒しないまま、車の運転、食事等を行い、その出来事を記憶していないとの報告がある。異常が認められた場合には投与を中止すること。
5.肝炎(頻度不明)、肝機能障害(頻度不明)、黄疸(頻度不明)
肝炎、肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
6.**ショック(頻度不明)、アナフィラキシー様症状(頻度不明)
ショック、アナフィラキシー様症状(発疹、血管性浮腫、呼吸困難等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
その他の副作用
1.精神神経系(0.1~5%未満)
眠気、ふらつき、めまい、頭痛・頭重
2.精神神経系(0.1%未満)
不安、不眠、いらいら感、協調運動失調、不快感、舌のもつれ、言語障害、見当識障害、意識混濁、耳鳴、視覚異常(霧視、散瞳、羞明、眼精疲労)、多夢、魔夢
3.精神神経系(頻度不明)
知覚減退、転倒、多幸症、鎮静
4.肝臓(0.1%未満)
AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP、Al-Pの上昇
5.消化器(0.1~5%未満)
口渇
6.消化器(0.1%未満)
食欲不振、悪心・嘔吐、下痢、腹痛、心窩部不快感、便秘
7.循環器(0.1%未満)
血圧上昇、動悸、胸部圧迫感
8.循環器(頻度不明)
血圧降下
9.過敏症注)(0.1%未満)
発疹、そう痒
10.骨格筋(0.1~5%未満)
倦怠感
11.骨格筋(0.1%未満)
脱力感等の筋緊張低下症状
12.その他(0.1%未満)
味覚変化、皮下出血、尿失禁、便失禁
13.その他(頻度不明)
尿閉、CK(CPK)上昇
注)このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。
【ハルシオンの詳細な妊娠時の危険性情報は以下の通りです(医薬品添付文書より)】
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.
妊婦
(1)
妊婦(3ヵ月以内)又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中に他のベンゾジアゼピン系化合物の投与を受けた患者の中に奇形を有する児等の障害児を出産した例が対照群と比較して有意に多いとの疫学的調査報告がある。]
(2)
*妊娠後期の婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[ベンゾジアゼピン系化合物で新生児に哺乳困難、嘔吐、活動低下、筋緊張低下、過緊張、嗜眠、傾眠、呼吸抑制・無呼吸、チアノーゼ、易刺激性、神経過敏、振戦、低体温、頻脈等を起こすことが報告されている。なお、これらの症状は、離脱症状あるいは新生児仮死として報告される場合もある。また、ベンゾジアゼピン系化合物で新生児に黄疸の増強を起こすことが報告されている。]
(3)
*分娩前に連用した場合、出産後新生児に離脱症状があらわれることが、ベンゾジアゼピン系化合物で報告されている。
2.
授乳婦
授乳婦への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合には授乳を避けさせること。[ヒト母乳中へ移行し、新生児に嗜眠、体重減少等を起こすことが他のベンゾジアゼピン系化合物(ジアゼパム)で報告されており、また黄疸を増強する可能性がある。]