中国の競争力「世界17位」 中国政府系シンクタンク
中国政府直属のシンクタンク、中国社会科学院は25日、世界100カ国・地域の経済や人材などの競争力を比べた「国家競争力報告」を発表した。2008年時点の中国の総合競争力は17位と自己評価した。首位は米国、2位は欧州連合(EU)で日本は3位だった。
報告は中国の競争力について、1990年時点では73位だったとしたうえで「長足の進歩を遂げ、潜在力は無限だ」と指摘した。一方、米国との比較では「米国の競争力の優位性は依然として大きく、大部分で中国の先を行っている」とした。
日本に関しては「アジアで絶対的なトップの地位を保っている」との認識を示したものの、「中国の競争力は絶えず高まっており、日本との差は日々、縮まっている」と強調した。(北京=高橋哲史)