ラーメン塾に外国人ら6000人、香川・製麺機の世界戦略
香川県の大手製麺機メーカー、大和製作所（宇多津町）は製麺機の開発・販売だけでなく、ラーメンなど麺レストランの開業希望者に向けたコンサルティング事業も手がける。データに裏打ちされたメニュー開発は、ビーガン（完全菜食主義者）やイスラム教の戒律に沿ったハラルにも対応。本社で開講する「麺学校」には外国人が殺到している。 …
全国の3割弱の市町村がコメの産出額を増やしている。全国有数のコメ所である秋田県では、4分の3の市町村で2022年の産出額が14年を上回った。人口減や食の多様化などで日本の食卓でのコメの存在感が薄れるなか、新しいブランドや用途の開発、輸出強化といった農業者の地道な努力が実りつつある。 農林水産省によると、22年のコメの総産出額は1兆3946億円。市町村別の推計産出額の公表が始まった14年に比べて3…
洋菓子メーカーのモロゾフが、あえて社名のモロゾフを打ち出さないブランドを立ち上げ、売り場を増やしている。百貨店の閉店や原材料高など逆風が吹くなか、百貨店にブランド別の店舗を複数出店することで業績拡大につなげている。2024年1月期は過去最高益を更新した。 京都高島屋S.C.（京都市）の地下1階に23年9月、焼き菓子を中心とした洋菓子専門店「ガレット オ ブール」がオープンした。 ガレット オ ブ…
工作機械製造の中村留精密工業（石川県白山市）は工作機械の自動化・省力化につながるシステムの販売事業に参入する。新たな事業部を立ち上げ、システムを開発する。メーカーなどを問わず全ての工作機械で使えるようにし、製造業のデジタルトランスフォーメーション（DX）化を進める。5年間で30億円の売上高を目指す。 1日、「ブリッジ」と呼ばれる新事業部を立ち上げた。メンバーは5人で、データ分析などに詳しい人材が…
蔦屋書店を運営するトップカルチャーと取次大手のトーハンが、本と雑貨の混載配送に乗り出した。本のみ扱うトーハンの物流センターに日用品や文具も納品し、各蔦屋書店へ一緒に配送する。物流の2024年問題に加え、書籍の減少や雑貨を扱う書店の増加といった業界特有の課題にも対応し両社で「持続可能な書店」づくりを目指す。 新潟や首都圏などで56店の蔦屋書店を運営するトップカルチャーは、カルチュア・コンビニエンス…
札幌市にあるニプロの再生医療研究開発センターでは、再生医療等製品の研究開発と製造を手掛けている。現状で完治の方法がないとされる脊髄損傷の治療を目的とした製品を扱う。同社の再生医療事業の中核でもある同センターは、地元の札幌医科大学とも密接に連携している。 再生医療研究開発センターは札幌市の地下鉄東西線、西18丁目駅から徒歩3分ほどの場所にある。2016年に完成した同センターは8階建て、延べ床面積は…
建設機械メーカーの技研製作所は同社独自の杭圧入機で自動運転技術と遠隔支援技術の現場実証を行った。防潮堤の基礎工事で鋼管杭を圧入したところ、施工精度はともに国土交通省が定める規格値をクリアした。今後、地盤の硬さが異なる他の現場でも検証を進める。建設業界の人手不足に対応するため、2027年までに全製品への搭載を目指す。 グループ企業の技研施工（高知市）が1月から2月にかけて、高知県土佐市の宇佐漁港で…
