中長期の留学減少 時期前倒し考える学生も
日本学生支援機構(東京・新宿)によると、交換留学など海外大学との協定に基づく留学生数は2008年度で約2万4500人。調査が始まった04年度より約3割増えた。ただ、夏休みを利用した語学研修など1カ月未満の短期が急増する一方、6カ月以上に絞ると逆に1割減っている。
実力がつく中長期の留学が減る傾向はさらに強まっており、同機構は「短期はグループで行くことも多く、旅行に近い要素がある」と懸念している。
同機構が9月に都内で開いた「海外留学フェア」に参加した私立大1年の女子学生(20)は「就活への影響を考えると2年秋に留学したい」と、留学の前倒しを検討。ただ、通常より1年早めることで「学内選考のための勉強が間に合うかどうか心配」と話した。