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なんとわずか3000円台、「iPod nano」の驚くほど低い製造原価が明らかに


日本時間の9月2日にAppleがiPhone 4に近いスペックを持つ新型iPod touchなどをはじめとした、最新のiPodシリーズを発表しましたが、タッチパネルを搭載するなど、大胆なモデルチェンジを行った「iPod nano」の製造原価が明らかになりました。

なんと3000円台という非常に低いコストで製造されており、タッチパネルを搭載したことで製造コストが増加したかと思いきや、従来モデルよりも低コストで製造することが可能となっています。

詳細は以下から。
iSuppli Estimates New iPod nano Bill of Materials at $43.73

iPhoneやiPadの製造原価などを調査していることでおなじみの調査会社iSuppliの発表によると、新たに発売された第6世代「iPod nano」の8GBモデル(販売価格149ドル、約1万2500円)の部品コストは43.73ドル(約3670円)で、製造にかかるトータルのコストは45.10ドル(約3790円)だったそうです。

製造コストの内訳。最も高価な部品は8GBのフラッシュメモリ(14.40ドル、約1210円)で、続いてはタッチパネル(11.50ドル、約970円)となり、この2つで製造コストの半分以上を占めています。


なお、iPod nanoシリーズは基本的に販売価格の3分の1程度にまで製造コストを抑えていますが、新型iPod nanoは従来モデルからカメラを省いたほか、フラッシュメモリの容量を増やさず、従来と変わらないものにすることで、新たにタッチパネルを搭載したにもかかわらず、従来モデルよりもさらに利益率を高めることに成功したそうです。

マルチタッチに対応した1.54インチ(240×240)ディスプレイやFMラジオ、加速度センサーを備えた新型「iPod nano」。


つまりAppleはiTunesやApp Storeという強力なコンテンツ配信プラットフォームと、高い利益率を誇る音楽プレーヤーや携帯電話を兼ね備えていることになるわけですが、この勢いを止められる存在は現れるのでしょうか……?

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in ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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