【9月29日 AFP】ニュージーランドのオークランド(Auckland)地裁は28日、今年2月に同市で飲用ではない変性アルコールを飲んだあと、ウサギの耳をつかんで振り回し、通りすがりの複数の人の顔にウサギを押しつけたとして起訴されたグラハム・ポール・ブラウン(Graham Paul Brown)被告(53)に、動物虐待の罪で500ニュージーランドドル(約3万円)の罰金、さらに逮捕された際に警察官につばを吐いた罪で執行猶予のついた禁固6月の判決を言い渡した。

 ウサギを見たことのないオークランドの人を楽しませようとしてやったことだと弁明した同被告は、口移しでニンジンを与えるほどこのウサギをかわいがっており、耳をもったときにもウサギの胴体を支えていたとして動物虐待を否認。また警察官につばを吐いたのは、オークランド中心部で友人と変性アルコールを飲んだあと胸がひどく悪くなったためだったと主張していた。

 判事は被告の主張を認めなかったが、治安紊乱行為については無罪とした。動物保護担当者らによると、ウサギはつらい試練を受けてストレスを抱えているが、それ以外は無傷だという。(c)AFP