このお宅の中に

私のiPhoneはある。


これは、確信でした!


mobile meを信じた私。

特定できた場所は、確かに1軒のお宅がありました。


しかも、中に人がいる気配がする。



でも、iPnoneの音は聞こえてきません。


耳のいい私に聞こえないはずがない。

おかしい。。。。。

これで音さえ聞こえれば。。。


ほんの少しだけ

「いま、ここで声をかけなきゃ、絶対に後悔するよ」

という言葉が頭をよぎりました。

だよね、うん

声をかけよう!


その前に呼び鈴を鳴らそう

と思い玄関口を探したのですが
玄関らしい戸口には
呼び鈴がありません。


「ごめんくださぁ~い」

「すみませ~~んっ」

声をかけました。

でも、家の中から返事はありません。

玄関のすぐ横の部屋からテレビの音が聞こえます。

「ごめんくださぁ~~~いっ!!!」

私が声をかければかけるほど

テレビの音が大きくなる気がしました。


玄関から声をかけてもダメだ。
そう判断し

勝手口へ。

小窓が空いているところに向かって

「ごめんくださぁ~い」

と声をかけると

家の中にいらっしゃる男性と目が合いました。

でも

男性ではない。
女子トイレでなくしたんだもの。。。

ホンの一瞬でそんな事を考えました。


しかし

事態は急転


男性の後ろ側に
隠れるようにして女性が立っていました。
彼女が、ひょこっと男性の背中側から出て
家の外を見たのです!


「あっ」


あのひとだ!

と、直感。


「私のiPhoneを持っていますね。玄関から出てきてください!」

と、とっさに大声で声をかけました。


彼女は

ものすごく驚いた顔をして
立っていました。

もう一度

「私のiPhoneが、このお宅にあるはずです。
 iPhoneは、どこあるか探せるんですよ。」

こういうと、

「あぁ」
という表情をして

わたしが
「玄関へ」
とジェスチャーをすると
うなずきながら、動いてくれました。


そして


玄関へ。。。