自転車の左側通行の徹底を | えぐりんの公式ブログ

自転車の左側通行の徹底を

自転車活用推進研究会(自活研)の会合に初めて出席した。

今回は私の自転車ライフに多大な影響を与えている疋田智氏による講演。

講演の内容は、以前このブログで紹介した疋田氏による「楽しむための自転車学」で語られたものが大半で、また疋田氏の著書を10冊以上読んでいる私にとっては新しい情報は無かったものの、師匠の講義を生で聴けたことに意義がある。

今回疋田氏が強調されていたのは「自転車の車道左側通行徹底」の重要性。
(その他「自転車レーン」の問題などにも時間を割かれていたが、それを紹介すると長くなるので省略)

道路交通法では次のように定められている。(ちなみに自転車は「軽車両」なので車両である)

17条第1項
「車両は、歩道又は路側帯と車道の区別のある道路においては、車道を通行しなければならない。」

18条第1項
「車両は、車両通行帯の設けられた道路を通行する場合を除き、自動車及び原動機付自転車にあつては道路の左側に寄つて、軽車両にあつては道路の左側端に寄つて、それぞれ当該道路を通行しなければならない。」


つまり、日本では軽車両である自転車は原則として車道の左側を通行しなければならないと法定されているにもかかわらず、堂々と右側通行、すなわち逆走している自転車が野放しにされているのだ。

警察が逆走自転車を完全に黙認している理由がよくわからない。

このような現状であるため、日本は先進諸国の中で自転車乗車中の死亡事故の割合がとても高いらしい。(詳しくは疋田智氏の「自転車の安全鉄則」を読むべし)

恐らく逆走している人間は、自転車が軽車両であることも左側通行をしなくては行けないことも全く認識していないと思われる。

このような人間に出会うと大抵「分かっている人」が道を譲るはめになり、その際は車側に張り出さざるを得ないため、法律を守っている「分かっている人」がより大きなリスクにさらされるという現実は非常に腹立たしい。

ということで、少なくともこのブログを読んだ自転車乗りの皆さまには左側通行を徹底して頂きたい。