ハーバード大学が、25才から42歳の女性(すべて看護士)、1万8000人以上を16年間にわたり追跡調査した結果が発表され、ニューヨークタイムズやCNNなどできょう報じられていました。

それぞれの自転車の利用時間と(エアロバイクふくむ)ウォーキングの時間と歩く速度と体重増減との関係を質問表をうめるかたちで調査しています。

結果。
☆全体では、16年間で平均9.3㎏、体重を増やした。
☆全体の平均では、きびきびしたウォーキングは1日平均8.6分。自転車利用は2.6分。家で座っている時間は一日2.5時間。


☆毎日34分以上自転車を利用したひとたちは、体重を最初の体重の5パーセント増以内に維持できる率が約4倍高かった
☆1日30分以上自転車を利用したひとは、体重増加が平均1.6㎏少なかった(太めの女性の場合3㎏少ない)。
☆毎日30分以上のウォーキング(時速4.8㎞以上のきびきびしたもの)を続けていたひとたちは、体重増が平均1.8㎏少なかった。
☆ゆっくりしたウォーキングでは体重減に効果はみられなかった。

☆1日平均5分自転車利用をしただけきのひとたちでも、自転車をまったく使わなかったひとたちより体重増加が700グラムほど少なかった。

メモ
自転車に乗る時間が長ければ長いほど、体重管理に成功する率が高い。身近な運動=自転車に乗る、早足で歩くということを付け加えるだけで、体重増を減らすことができることがはっきりとしたと研究者はコメントしています。国や自治体は、車優先の道路ではなく、自転車通勤しやすいようなインフラを整えるべきだとも。
クリップ
ハーバード大学はよくこの手の調査を行うのですが、それにしてもよく1万8000人を16年間もフォローしたものだと感心します。

「じっとしているよりは歩くだけでも違う、動くようにしようというのは肥満防止のとっかかりとしては入りやすいと考えているので、この調査の『ゆっくりした歩きでは効果はない』という結果は残念だ」とコメントする専門家の意見を紹介するメディアもありました。どちらかといえば立ち仕事である看護士を調査対象にていることがこの結果に影響しているのではないかなと私はおもいました。一般的には座っているよりは立つだけでも違う、立っているだけよりゆっくりでも歩いたほうが消費カロリーは大きいというのはいえるはずだとおもってます。

この調査は、期間を決めて集中して減量するというのとは別の水準の話ではありますが、いつもダイエットできるわけではないし、体重のことを気にかけていられない時期もある。そんなとき、ふとした移動を早足でする、自転車を使うということだけでもプラスになりますよ、という結果と受け止めました。
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ソース 6月28日付のハーバード大学公衆衛生学部プレスリリース。6月29日付のニューヨークタイムズ、CNN他。