JR東海が「ファミリー新幹線」 親子連れ限定
手荷物用に1~2座席無料
東海旅客鉄道(JR東海)は28日、8月5日、19日の両日に東海道新幹線の上下線1便ずつに限り、乗客を親子連れに限定した「ファミリー新幹線」を運行すると発表した。乗客が手荷物を座席に置いてゆったり過ごせるよう、利用人数のほかに1~2座席を無料で使える。高速道路の一部区間無料化に対抗する。
ファミリー新幹線は、午前10時台に東京駅もしくは新大阪駅を出発する全席指定の臨時列車。普通車の運賃は東京―新大阪の場合で大人1万3200円、子供5900円。同時期の普通車指定席より大人は1050円、子供は1220円安い。
普通車に乗ると、親子2人乗車の料金で計3座席、3人乗車の料金で計4座席、4人乗車だと計6座席を占有できる。タカラトミーとピジョンが協賛し、車内で車両玩具が当たる抽選会や3歳未満の乳幼児全員を対象にしたおやつセットの配布なども実施する。
同日、東京都内で記者会見した山田佳臣社長は、高速道路の一部無料化に「(新幹線を含む)特急列車の利用者が大幅に減ると、経済合理性にあわない路線の運行に影響が出かねない」と改めて反対の立場を表明した。