【独自】大阪府議の議員バッジ、金メッキから「木製」に…1人あたり1万円以上の経費節減

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 大阪府議会(定数88)の議員バッジの素材が、「木製」に変更される見通しとなった。現在は1個2万2000円の金メッキ製だが、経費節減のため地域政党・大阪維新の会が提案していた。木製は破損の懸念もあるため、現在より約6分の1の価格となる金メッキ製のバッジも作って併用するが、議員1人あたり1万円以上の経費節減になるという。

従来の議員バッジ(左)と木製議員バッジ
従来の議員バッジ(左)と木製議員バッジ

 府議会事務局によると、議員バッジは戦前の1931年から使用されている。繊維産業が隆盛を極めた大阪は「東洋のマンチェスター」と称され、工業の象徴である歯車のデザインをモチーフに、中央に府の花である梅をあしらったデザインとなっている。

 しかし、近年は経費削減や金の価格高騰などから、議員バッジの素材を見直す地方議会が増加。バッジ本体が金、中央部分がプラチナで、かつては単価が政令市最高の6万1600円だった京都市議会は、19年に本体を銅製金メッキ、中央部分を銀に変えたところ、1個9000円になった。

 今年3月には、大阪市議会でも金製から金メッキの真ちゅう製に変えて価格を10分の1の約6000円に抑えることを決定。顔写真付きのネームプレートを導入している佐賀市議会などの例もあり、府議会でも9月に維新が「バッジの価格を下げる必要がある」と素材変更を提案した。

 維新が提案したのは、府産のヒノキを使用した木製バッジ(約5000円)。しかし、他会派からは「木製だと割れるのではないか」「歯車のデザインなので金属製の方がいい」との意見があり、最終的に従来より安価な金メッキのバッジ(約3700円)も一緒に作ることで大筋合意した。

 これまでバッジは府議選ごとに当選した議員に配布していたが、今後は再選した場合は同じバッジを使い続けることになるという。維新府議の1人は「小さなバッジでも改善はしていくべきだ」と話している。

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