蒸し暑いこの季節、シュワシュワとした炭酸飲料で一息ついたり、お風呂あがりにプシュっと缶ビールで一杯やるのが幸せな瞬間だったりしますよね。

しかしこれが日常化してしまうと、せっかく普段の食事に気をつけていても、体重減どころかかえってオーバーしてしまうことも...

Photo by Magnus D.

 米ハーバード大学の栄養学者と公衆衛生の専門家による新しい研究では、一般に減量に効果アリとされている方法を検証。これによると、食べる量を減らしたり、運動をするだけでは減量にはそれほど効果がないとか。「どれだけ食べるか?」だけでなく、「何を食べるか?」がポイントだそうです。

また、減量のとき、カロリーを気にすることが多いですが、これも、単に数値を足しあわせるだけでは十分ではないとか。なぜなら、カロリー源によって体内で消化されるプロセスは異なるからです

ハーバード大学の研究では、あらゆる体格の男女120,877名を、12~20年にわたって追跡調査。2年ごとに、体重や健康状態とともに食事とライフスタイルに関する調査を行ったそうです。この結果によると、食事の量を減らし、脂っこい食べ物を控え、バランスよくなんでも食べるだけでは健康維持には十分でなかったとか。

むしろ、フライドポテトやポテトチップス、加糖飲料など、体重増につながりやすいものの摂取を最小限にとどめるべきだと指摘しています。また、野菜・果物・全粒穀物といった「カラダによい」とされる食物を勧めています。さらにこの研究では、睡眠や適度な飲酒量もポイントであることもわかっています。

どうやら、「これさえやれば痩せられる」といった魔法の術はないということのようですね。食事の量・質はもちろん、運動や睡眠に至るまで自分に意識を向け、自制を怠らないことが、長い目でみて健康維持と減量につながることでしょう。

このほか、食事に質に関しては、ライフハッカーアーカイブ記事「ウェイトコントロールのために、食べるべきもの、食べすぎちゃいけないもの」を、減量と睡眠の関係については、同「お腹のプヨプヨが気になったら、睡眠習慣を見直そう」も、あわせてご参考まで。

Still Counting Calories? Your Weight-Loss Plan May Be Outdated | The New York Times

Alan Henry(原文/訳:松岡由希子)