日本マクドナルド、経常益最高 10年12月期14%増に修正
日本マクドナルドホールディングスは16日、2010年12月期の連結経常利益が前期比14%増の265億円になりそうだと発表した。従来予想を21億円上回り上場来最高を更新する。高付加価値をうたった期間限定商品やコーヒーメニューの拡充をきっかけに新規顧客を取り込んだほか、収益性の低い店舗の閉鎖を進めたことが寄与した。
売上高は11%減の3220億円。全店の1割強にあたる433店を閉鎖したほか、一部の直営店をフランチャイズチェーン(FC)店に移管したため、前期と比べ会計上の売上高が減る。
ただ、肉を増量した「テキサスバーガー」など期間限定商品の販売が好調で、従来予想を90億円上回りそう。FC店を含む全店売上高は2%増の5400億円を見込む。純利益は店舗閉鎖費用など特別損失の計上が響き、41%減の76億円。従来予想は58億円だった。
原田泳幸社長は同日開いた会見で、12月中にも都内の店舗で配達サービスを試験的に始めると正式に表明した。天候に左右されず、高齢者など外出機会の少ない客層も取り込めるため「期待値が高い」と語った。
12月に実施した看板商品「ビッグマック」の割引キャンペーンについては「認知度向上のため」と説明。コンビニエンスストアや牛丼店などの値下げ競争には加わらず、11年12月期も増収増益を目指すと強調した。
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