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環境ニュース[国内]

日本政府、カンボジア王国の太陽光を活用したクリーンエネルギー導入計画等へ 無償資金協力

地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2010.03.23 【情報源】外務省/2010.03.18 発表

 日本政府は、カンボジア王国政府が取り組んでいる「太陽光を活用したクリーンエネルギー導入計画」、「森林保全計画」、「気候変動による自然災害対処能力向上計画」及び「ネアックルン橋梁建設計画(詳細設計)」に対し、合わせて28億5,900万円を限度とする無償資金協力を行うことを決定。2010年3月18日、カンボジア王国の首都プノンペン市において交換文書の署名式が行われた。
 「太陽光を活用したクリーンエネルギー導入計画」は、気候変動対策の一環として、首都プノンペン市のプンプレック浄水場太陽光発電関連機材を設置し、同浄水場での消費電力の一部を再生可能エネルギーで代替することにより、温室効果ガスの排出削減に寄与するものです。また、広報効果の高い地域に機材を設置することにより、我が国の優れた環境関連技術がカンボジア国内に広く紹介され、その普及に貢献するもの。
 「森林保全計画」は、違法伐採等の監視用の通信機材・車両、森林保護に関する普及活動用の車両・機材、植林用の重機・施設、森林データ収集用の衛星画像・ソフト等を供与し、森林法執行実施のサポート、違法伐採及び違法森林占拠から森林を守るパトロール、森林火災予防等、カンボジアの森林減少及び劣化への対策を支援するものです。これによって、全国的な森林劣化の減少及び再造林の増加が見込まれ、温室効果ガスの排出削減及び森林の炭素吸収能力向上に寄与するもの。
 また、「気候変動による自然災害対処能力向上計画」は、気候変動に伴う大型災害により生じた洪水被害の復旧や護岸工事に必要な、建設機材等の防災対策用機材等の供与を行うものです。気候変動の悪影響に対して脆弱なカンボジアにおいて、防災対策及び洪水等の自然災害の激甚化対策を支援することは、貧困農民層の財産保護、農業の生産性向上などに繋がり、貧困削減や持続的経済成長に寄与するもの。
 なお、上記の無償資金協力は、「鳩山イニシアティブ」の一環として実施することとしたで、すべての主要国による公平かつ実効性のある枠組みの構築と意欲的な目標の合意を目指して、コペンハーゲン合意への賛同に向けた働きかけも含め、カンボジアと引き続き気候変動分野で連携していくとしている。【外務省】

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