ソーシャルメディアで繋がりたいですか?を確認する、5つの質問。 | 三茶農園/きむらさとる

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本日、日本マーケティング協会セミナーでsmashmediaの河野さんが講演された、
ソーシャルメディアマーケティングのトリセツ
を自分なりにカスタマイズしてみる。企業がTwitterコミュニケーションを始めたがっているとき、広告代理店が新しいツールを活用したオンラインコミュニケーションを企画したがってるとき、などに「本当にソーシャルメディアで繋がりたいんですか?」という目的を確認するための質問です。

  1. メルマガやRSSのように、サイト集客のため一方通行な宣伝PRがしたいのか?
  2. 記者発表会やセミナー実況のように、イベント連動で期間限定的な集客がしたいのか?
  3. 在庫処分のタイムセールやクーポン発行のように、直接的な販促がしたいのか?
  4. 自社ブランドに不満をつぶやいているユーザーのために、CRM(問題解決)がしたいのか?
  5. ブログのように、社長や担当者の個性や人間味を伝えるために利用したいのか?


ソーシャルメディアマーケティングのトリセツ

1. メルマガやRSSのように、サイト集客のために一方通行な宣伝PRがしたい。
2. 記者発表会やセミナー実況のように、イベント連動で期間限定的な集客がしたい。

  • ソーシャルメディアに顧客(や潜在顧客)がいることは事実です。
  • しかし、ソーシャルメディア「だけ」がその手段ではありません。
  • あくまで、一部に過ぎないという理解が必要です。
  • また、ソーシャルメディア=Twitterではありません。
  • なので、Twitterの中「だけ」人気者でもしょうがないです。
  • メッセージを言うだけならば、botでもできます。
  • コピペやbotで顧客が感動するわけないです。
  • 必要なのは、会社全体で世の中(顧客含む)と向き合うことです。
  • 世の中の声を受け止めなければ、相手はメッセージを受け取ってくれません。
  • なので、すべては返事次第です。
  • 肝心なのは声を受け止めること、受け止めたあとの対応・行動です。
  • 社内で対話できないのに顧客とできるわけがありません。
  • 進めるための体制を作ること、それには社内調整がなにをおいても重要です。
  • ガイドラインを策定しておくことは重要ですが、マニュアル的対応はできません。
  • メッセージのクオリティは、同期性を高めるにつれてトレードオフされます。
  • 撤退基準の設定と撤退時の対応を、明確化しておくことも必要です。
  • 効果測定をどうするかも考えなくてはなりません。
  • 読者数・フォロアー数に繋がりの「深さ」は反映されません。
3. 在庫処分タイムセールやクーポン発行のように、直接的な販促がしたい。
  • あくまでも商品やサービス次第です。
  • 一部の成功事例に惑わされてはいけません。
  • みんなが言うほど簡単じゃないし、売上に繋げるのはかなり難しいです。
  • 広告や販促的発想で儲けようとしてもムリです。
  • フォロアー数が相当数いないと難しいです。
  • タイムセールに使えることもあります。
  • そこに顧客(や潜在顧客)がいることも事実ですが、でも一部に過ぎません。
  • 具体的な事例のマネをするのではなく、本質を捉えることが大事です。
  • 考え抜いて、自社用にカスタマイズしないとダメです。
4. 自社ブランドに不満をつぶやいているユーザーのために、CRM(問題解決)がしたい。
  • 離反直前の顧客へアクティブにサポートすることができます。
  • その結果、離反を免れることができるかもしれません。
  • メールや電話のやりとりと違い、行為すべてが衆人環視のもとに晒されます。
  • その始終を見ていた他のユーザーの印象をも変えられます。
  • その印象が良くなるか悪くなるかは、声を受け止めたあとの対応と行動次第です。
  • 開かれたチャンネルなので、緊急時には最前線になります。
  • なのでクレームが、深夜明け方問わずリアルタイムで届きます。
  • 普段はTwitterでも翌日対応が許されますが、緊急時クレーム時は別です。
  • トラブル時に沈黙するのはあり得ません。
  • 深夜早朝対応をどうするのか勤務形態を考えなくてはなりません。
  • マニュアル的な対応は通用しません。
  • リアルタイム情報は、細切れになりやすく誤解が生まれやすいです。
  • 対応を間違え、火に油を注ぐ結果になる場合もあります。
  • クレームを受ける担当者はストレスが相当溜まります。
  • 怒られつづけるとマジ凹みます。
  • ストレス管理を怠った場合、離職リスクが高まります。
  • 担当者の評価をどうやって行うのかも考えなくてはなりません。
5. ブログのように、社長や担当者の個性や人間味を伝えるために利用したい。
  • ひとり一人のユーザーと直接繋がることができます。
  • しかし、非対面での細切れのコミュニケーションは誤解を生みやすいです。
  • 他人行儀な対応は敬遠されます。
  • かといって、全員が話しかけられることを期待しているわけではないです。
  • 喜ばれることもあります。
  • しかし、万人に愛されることは絶対にムリです。
  • 同じ対応でも、親近感を感じる人と無礼に感じる人がいます。
  • フランクと感じるのか馴れ馴れしいと感じるのか、評価は受け手次第です。
ソーシャルメディアで本当に繋がりたいですか? 繋がる準備はできてますか?