毎日毎日死について考えるなんて、想像するだけでも気が滅入りそうですが、雑誌『Personality and Social Psychology Review』に掲載されていた最近の研究によると、定期的に死について考えることが、より良い人生を送ることにつながるということが分かったそうです。

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 この研究によると、過去5年以上実施してきた数多くの実験を振り返ると、意識的にせよ無意識的にせよ、死について考えている人は自分に対しても他人に対しても、前向きな姿勢をとることが多いとあります。

例えば、最近の5つの研究では、死について考えさせられている時は、日焼け止めをよく使うようになったり、運動のレベルを上げるようにしたりする傾向が見られたそうです。また、死について考えている人は、他人を助けたり、人に優しくしたりすることも多かったとか。

死について考えることは、良い気分にはなりませんし、確実にネガティブな気持ちになるものですが、それから完全に目を背ける前に、強力に前向きなエネルギーをもたらし得るのだということを思い出してみてください。

過去記事でも、ネガティブなことを思い浮かべると、かけがえのない人やものをより大切にするとあります。人生を悲観する前に、悲観的なことを想像して、より良い人生を送るエネルギーに変えてください。

How Thinking About Death Can Lead to a Good Life | ScienceDaily

Thorin Klosowski(原文/訳:的野裕子)