こうして眺める分にはかわいいんですけどね、フリーズドライと聞かなければ。
そう、これ全部、死んだ犬なのです。ずっとそばに置きたい、埋めるなんてできない！ ...そこでフリーズドライですよ。
ペットのフリーズドライはともかく、フリーズドライ自体は100年前からあるものです。凍結乾燥（lyophilization、cryodesiccation）とも呼ばれ、普通は食品に使われます。宇宙食のいちご、とか。フリーズドライでは減圧と冷凍を同時に行います。すると水は個体（氷）から液体飛び越して直接気体になるんですね（真空下の昇華）。こうして有機物を腐らせずに保存するように考えられた加工法、それがフリーズドライです。
なぜ愛犬をフリーズドライするのか？
ペットを永久保存する人の実態に迫るドキュメンタリー｢Furever｣（後援・ニューヨーク芸術財団）を製作したデザイン学校講師兼ドキュメンタリー映像作家エイミー・フィンケル（Amy Finkel）さんは、NYタイムズにこう話しています。
みんな自分の気持ちが楽になることをしているだけですよ。（剥製・フリーズドライ専門店｢Mac's Taxidermy and Freeze-Dry｣を持つ）マイクのところにくるお客さんの多くは、これである意味、死をなかったことにできると思っているのです。
いやあ...マイクさんの店より、他に行くべき場所があるような...ケガ防止用クッション完備の部屋でストレイトジャケット被って悲しみが癒えるの待つ方が...。僕はいくら好きでも、自分の愛情のために自分の犬をフリーズドライしようとは思わないです。いくらふさふさ毛が生えていても中はスカスカの悲しい死体じゃないですかね...。
まあしかし、犬に先立たれた悲しみで気が変になりそうなペットオーナーのことを他人が偉そうにとやかく言えないですよね...。自分だっていつかギズのマット・ブキャナン（Matt Buchanan）をフリーズドライして、家のあちこちに置いて、毎日ポーズ変えてしまってるかもしれませんし。Xbox遊んでるマット、最新iPadいじってるマット、グルメコーヒー淹れてるマット。それも楽しそうだね、マット！フォーエバーヤング＆ドライ。
愛犬をフリーズドライする以外にもミイラ化したりクローン生成したり、今どきのペット永久保存には恐るべきものがあります。興味のある方は以下のNYタイムズで読んでみてね。免責：このNYタイムズの記事を書いたAnna Jane Grossman記者はGizmodoにも記事を書いている人です。ブログは、犬などの動物がテーマの｢The Dogs｣。Images by Taxidermyandfreezedrying.com and Furever Film.
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JESUS DIAZ（原文／satomi）
