リアルタイムコラボレーションツール「EtherPad」を作った元Google社員らがGoogleに戻り、Google Waveのチームに参加する。
米Googleがリアルタイム共同編集ツール「EtherPad」の米AppJetを買収し、「Google Wave」のチームに統合する。AppJetが12月4日、公式ブログで明らかにした。
AppJetは元Googleの社員らが2007年に設立したWeb開発ツールメーカー。同社の代表的なサービスEtherPadはオンラインでの共同編集作業が可能なワードプロセッサーだ。ユーザーは1つのドキュメントをチャットしながら編集することができ、編集履歴が残る。アカウントを作らずに使える無料版、クラウド上にデータを残せる1ユーザー当たり月額8ドルのプロフェッショナル版、企業のサーバに環境を構築できる1ユーザー当たり99ドルのプライベートネットワーク版の3種類のエディションで提供している。
この買収により同社社員はGoogle Waveのチームに加わり、EtherPadのサービスは2010年3月末に打ち切られる。無料版のデータは打ち切り後利用できなくなるが、プロフェッショナル版のユーザーはクラウド上のデータをZIPファイルとしてダウンロードできる。
EtherPadでメールアドレスを登録しているユーザーに対しては、12月末までにGoogle Waveのプレビューへの招待メールを送るという。
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