小馬太郎兵衛＠タコのイカ踊りぃっ！！

日本時間で昨日発生した南米チリでの巨大地震の影響で、青森から岩手、宮城県にかけての地域に、大津波警報が発令されています。

三陸沿岸、大津波３メートル警報　列島各地に午後到達(朝日新聞) - goo ニュース

　南米チリ中部沿岸で起きた巨大地震で、気象庁は２８日午前９時３３分、日本の太平洋沿岸全域に津波警報を出した。青森県太平洋沿岸と岩手県、宮城県には最大で３メートルの津波が来る恐れがあるとして大津波警報を出した。大津波警報が出されるのは９３年の北海道南西沖地震以来１７年ぶり。同庁の関田康雄・地震津波監視課長は「津波到達の時刻の前には高台に避難し、海岸には絶対に近づかないで欲しい」と話した。

　気象庁によると、津波の第１波は２８日午後１時ごろから午後４時ごろまでの間に日本の太平洋沿岸に到達するとみられる。津波の高さは三陸地方で最大３メートル、そのほかの太平洋沿岸では最大２メートル、瀬戸内海沿岸などでも最大５０センチ程度になると予想される。津波が陸上に来た場合には海岸線の２～３倍の高さの場所まで到達することがあるため、同庁は「遅くとも３０分前までには高台に避難してもらいたい」としている。また、遠方で発生した地震の場合、最初に来る津波よりも後に来る津波の方が高くなるため、到達予想時刻が過ぎた後も数時間程度は海岸線に近づかないなどの注意が必要になる。２メートルを超える津波では木造家屋が全壊するとの専門家の報告もある。

昨夜の段階では、チリからの津波が来るのは間違いないだろうけれど、大きくても１メートル前後だろう…と言われていたのだけれど、朝目が覚めたら「大津波警報発令へ」なんてニュースが流れていたのでびっくり。
「ピロロロロ…」という警報音を発する緊急警報放送も久々に見たような…。
おそらく、オリンピックを集中的に見ていた人にとっては、昨日の朝方に発生した沖縄地方の強い地震でも緊急警報放送が流れたから、２日連続で緊急警報放送が流れたことに。
この警報音を初めて生でテレビで見たのは、それ以来の大津波警報発令とされる、１９９３年７月の北海道南西沖地震。あの時は遠く関東でもゆっくり長い時間の揺れを観測し、テレビを付けたら即座に大津波警報を告げる緊急警報放送が流れたのを、固唾を呑んで見守っていたが、ＮＨＫだったかで奥尻島の町役場に電話が繋がったら、役場の人が「かなりやられているようだが、夜遅くて暗く、被害の状況が掴めない」という生々しい声が流れた記憶が残っている。実は緊急警報放送が流れた時点で、既に奥尻島が大津波に襲われており、津波警報が間に合わなかった事例として残ることに。

チリ地震の大津波としては、５０年前の１９６０年にも巨大地震が発生し、まる一日近く経ってから大津波が日本列島各地を襲い、岩手県大船渡市や、宮城県志津川町（現南三陸町）が壊滅的な被害を受けた事例がある。

津波のイメージが、いまいち掴めない…という方に、ごくごく簡単なイメージ図を。

よく天気予報などで言われる「外房地域では４メートルの波」と、「外房地域では４メートルの津波が予想されます」とでは、こんなに違いがあります。

●４メートルの波
　　　　　　　　　　　　ザッパン

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　波
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　波
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　波波 　　　　　　　　●
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　波波波　　　　　　　　　人
波波波波波波波波波波波波波波波波－－－－－－－－－－－－－－


●４メートルの津波
　　←何十キロもの彼方までおんなじ高さ

　　　　　　　　　　ゴゴゴゴゴゴゴ‥　　　　　　　　　

波波波波波波波波波波波波波波波波波波
波波波波波波波波波波波波波波波波波　　
波波波波波波波波波波波波波波波波 　　　　　　　　 Σ　●
波波波波波波波波波波波波波波波波　　　　　　　　　　　人
波波波波波波波波波波波波波波波－－－－－－－－－－－－－－－

警報が発令されている地域の海岸付近の皆さんは、速やかに安全な場所に避難して下さい。

被害がないことを祈っております。