新型インフルエンザ・ウォッチング日記~渡航医学のブログ~

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opinion@zav.att.ne.jp(関西福祉大学 勝田吉彰研究室)

タミフル耐性がいっぱい広がる日本国!(recombinomics)

2010-02-27 23:05:07 | インフルエンザ:国内の動き/国内発生

久しぶりにrecombinomicsが、わが日本国のこと言ってるなあと思ったら、タミフル耐性H1N1(H274Y変異したやつ)がいっぱい!と警告でした。

  • 日本の感染研報告によれば、昨年11月から今年1月にかけて分離された13株中10株(77%!)がタミフル耐性を示すH274変異を示していた。
  • 地理的に広く分布し、また、系統図の上でも複数にわたり、それぞれ伝染性を示している(以前にもあったが、77%という高率は初めて)。
  • 今年初めて分離されたのは A/Wakayama-C/1/2010 だが、昨年12月にも多数分離されていることから、このタミフル耐性は日本中に拡がっていると思われる。
  • 以前はH274Yが増加傾向がうかがわれたが、最近ではソ連型が辿ったように、H274Yが固定化しているふしがある(suggests that the trend is quickly moving toward fixing H274Y in pandemic H1N1)。
  • H274Yでは、タミフルのみならずペラミビルにも耐性を示す。

日本国中に、タミフルもペラミビルも効かない新型インフルエンザがどんどん拡大している・・・ しからば、つぎの波ではどんな事になってしまうの・・・

ときにraise concern! raise concern!とあおり系記事もあるrecombinomicsですが、今回は感染研データに基づきモノを言っているのがマジで気味悪いところです。

ソースは2月26日付recombinomics↓
http://www.recombinomics.com/News/02261001/H274Y_Japan_Wide.html
Widespread and Common Tamiflu Resistance in Japan
Recombinomics Commentary 19:29
February 26, 2010

 

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