Aya Ando@6feet-under · @AyaHiryu
21st Mar 2011 from Twitlonger
私は、いま、プロの葬式屋さんになるために勉強しています。
そのためにアメリカに来ています。
今回の震災で、私自身は被災はしませんでしたが、
だからと言ってへらへらもしていられません。
何かしたいと想っても募金しかない上に、
海外から募金を受け付けているところはほとんどなく、
何もできなくて歯がゆい想いばかりしながら毎日ニュースを読んでいます。
そうして、ニュースで知りました。
今はご遺体を火葬する燃料すらないと。
あなたはご遺体が腐敗していく匂いをかいだことがありますか?
専用の冷蔵庫にいれていても2ヶ月を過ぎてくると匂います。
常温では・・・かなりの早さで、腐敗していくと想います。
匂いがひどいものは・・・実習に来ていた服に匂いが染みついて、
一日自分から腐臭が漂う程です。
そして、ご遺体は病原菌などの宝庫です。
そのまま、どこかに放置するわけにはいかないんです。
そんなことしたら、次は伝染病で大騒ぎになります。
生きているかたに燃料を回すのはわかります。
でも、そのままにするわけにはいかないんです。
火葬のために燃料なんてと言う人もいるとは想います。
でも必要なんです。
そして、一部地域で土葬を計画してるというニュースを読みました。
先にも書きましたように、私はアメリカで葬儀の勉強をしているので、
土葬には抵抗はありません。
大事なのは土葬か、火葬かではなくて、
そこに亡くなった方を思う気持ちがあるかどうかだと想います。
私が疑問に想うのは、そこにちゃんとしたノウハウがあるのか。
柩の数は足りるのか。
もし、遺族の方が見つかった時に、ちゃんとそのご遺体を掘り起こして
遺族の方に渡せるのか、それとも動かすことはできないのか。
もし遺族の方に引き渡すとするならば、
ちゃんとした柩と外枠に入れて埋葬しなければならないけれど
それは日本国内で手にはいるのか。
マニュアルやノウハウが必要なら、
物資が必要なら、
自治体から、もしくは政府から
オフィシャルな依頼があれば、
アメリカの葬祭ディレクターの協会は援助をする準備があるようです。
先日、何か自分でできることはないかと悩んだすえ、
学校の先生からアドバイスをもらい
アメリカで一番大きい協会に電話をかけて問い合わせをしました。
援助がしたいが、何が必要なのかが、オフィシャルにこないため
動けないと言っていました。
大切なこと、
それは亡くなった方を想う気持ちです。
その想いの手助けのために葬祭関係者はここにいるんです。
それから、今回の放射能に対する人々の反応は、
どこか私たち葬儀関係者が受ける差別に似ている気がします。
無知や誤解から、来る恐怖といえばいいのでしょうか。
恐怖を抱くその気持ちはわかります。
でもそれでいいんですか?
それで、誰かを見殺しにしたり、苦しめたりしていいんですか?
亡くなった方を想って大切にできるのは生きている私たちです。
そして生きている方を想って大切にできるのも生きている私たいです。
つたない文章で失礼しました。