iPhoneは欲しいです。

でも現状の携帯料金よりも高い値段を払ってまでは、いりません。という方、結構多いのではないかと思います。

iPhoneは確かに便利なんですが、普通の携帯やPHSでもGmailやGcalはチェックできるし...。と思っている方にに、UQ WiMaxと組み合わせてiPod touchをiPhone化するのはいかがでしょう。ランニングコストを抑えつつ、通話もデータ通信もブラウジングも快適に楽しめる方法を、ご提案します。

 

■『Skype』とマイク付きヘッドフォンアダプターで音声通話

現時点でのiPhoneとiPodとの最大の違いは何か? ご存知の通りカメラの有無マイクの有無です。カメラ搭載iPod touchについては、現在のiPod touchが発売された際に、こんながありますが、いかんせんハードにカメラが付いていないため、強引に改造するくらいしか、カメラ機能を付ける手立てはないようです。

いっぽうマイクの方は、Apple純正のマイク付きイヤホンを使えば簡単に、iPod touchに追加できます。すでにイヤホンを持っている、という人には、audio-technica製のマイク付きヘッドホンアダプターが便利です。しかも1300円ほどとリーズナブル。

これにUQ WiMAXのルーター「URoad-5000」とUSBスティックタイプWiMAXデータ通信端末「MW-U2510」を使って、マイク付きになったiPod touchでSkypeの音声通話を試してみました。

音の途切れもなく、音声通話の性能はバッチリでした。Skypeで固定電話/携帯から通話を受けるには、年額7,500円(3ヶ月で2,250円)。1ヶ月あたり625円で待ち受け専用携帯になります。携帯電話や固定電話にかけたい場合は、Skypeクレジットを購入するか、月額プラン(695円/月)+通話料をプラスすればOK。

■街中に持ち出してWi-Fi接続

続いて、渋谷の街中に持ち出して速度を計測してみました。渋谷宮益坂の大戸屋(ビルの2階、窓無し)で、電波状態は「強・中・弱」の3段階で「中」という状態での計測です(動画の5秒ころ、ルーター上面に見える3つのランプのうち、一番下の「WiMAXランプ」がオレンジの時=電波強度「中」。「強」では緑に点灯、「弱」は赤に点灯)。

下りは約1.8Mbps、上りが約0.16Mbpsでした。店の外に出たところでの計測では、電波状態は「強」で下り2.4Mbps、上り2.6Mbps(『SPEEDTEST.NET』)、下り2.9Mbps、上り0.3Mbps(『XTREME LABS SPEEDTEST』)でした。iPhoneをお持ちの方はご存知かと思いますが、スピードテストアプリによって、同じ場所で測定してもかなり測定値に差があります。PCでのスピードテストとも差がでることがありますので、一応、参考値ということで。

となりでご飯を食べていた、GIZMODOの大野君と遠藤君のiPhone 3GSと使い比べた感想としては、なんにも遜色ない使い心地でした。普段PCで閲覧しているTwitterや、米lifehackerなどなども、iPhoneと同じように閲覧できます。「薄くていいっすね...」と、3GSユーザー遠藤君からのコメントも。

補足として、量販店で受け付けているUQ WiMAXのプランにはWiMAXに加入すると無料で付いてくる「UQ Wi-Fi(ユーキューワイファイ)」のサービスエリアに加えて、6000~7000カ所で無線LANが使えるプランもあります(ビックカメラ「BIC WiMAX Service」、ヨドバシカメラ「ワイヤレスゲート」)。都内で使うことが多いなら、こちらのプランを利用するのもいいでしょう。

当たり前ですが、今回使用した「URoad-5000」とUSBスティックタイプWiMAXデータ通信端末「MW-U2510」の組み合わせなら、USBスティックをルーターから外して、PCのUSBポートに接続することで、1台のPCのみ接続させることもできます。こちらの方法だと、ルーターの電池を気にせず使えます。この日はUSBスティックをルーターに挿しっぱなし&電源を入れっぱなしにして使い、約4時間連続(ほぼフル充電)で使用できました。

■機種変更制限のある契約が不要

先ほどのカメラ付きiPod touchの話も関係します。新しい機種が出ても、解約すると違約金が取られてしまうから、しぶしぶ併用している or 旧機種を使っている、という人をライフハッカー編集部の近所でもよく見ます。iPod touchをiPhone化する場合には、その制限は全くありません。新しいiPod touchが出たら、旧機種を売って新機種に乗り換えることも問題なくできます(考えてみると、それが普通の買い物ではありますが)。

UQ WiMAXの端末にも同じことが言えて、巷にありがちな2年契約がなく、WiMAX機器追加オプションを活用することで、新機種が出たら違約金不要で機種変更が可能です。端末のグレードアップが日進月歩で進んでいるから、新機軸の製品が出たときにも柔軟に対応できる、というわけです。

UQ WiMAXの最低利用期間:課金開始日から30日間(課金開始日を含む)以内にご解約された場合は別途2,100円(税込)の契約解除料が発生します。

■結局のところいくらになるのか?

【機器購入費用@Amazon】

合計:44,312円

家電量販店などではさらに安いケースがありますので、店頭チェックもオススメです。

【月額費用】

  • UQ FLAT:4,480円
  • SkypeIN(Skypeで電話を受ける場合):2,250円/3ヶ月 or 7,500円/1年→月額750円 or 625円
  • Skype月額プラン(Skypeから電話をかける場合):695円(ボイスメール機能込み

合計

受話専用の場合:5,105円

受話+通話の場合:5,800円+携帯・IP電話への通話料

※契約初月は登録料2,835円(税込)が別途必要となります。

iPhoneの月額利用料の一覧はこちらをご参照あれ。iPhoneの方は機種代金が含まれてますので、単純には比較できませんが、月額は315円~3,740円ほど安くなります。

iPhoneと比べての優位点としては以下の点が挙げられます。

  • PCとの接続が可能(USB経由で一台/ルーター経由で複数台)
  • ルーター経由でDS・PSP・他のiPhone・iPod touchとの接続が可能
  • 家電量販店のプランではホットスポットでのWi-Fi接続も無料で可能
  • 通信速度の制限なし

PCとの接続が可能ということは、自宅用のネット回線も兼ねることができますね。自宅のネット回線+電話+携帯電話+モバイル接続のすべてを含めて月額5,800円(UQ Flat 4,480円+SKYPE IN 625円、SKYPE OUT 695円)~と考えると、かなりお得になります。

職場でネットを見ている時間の方が多い...という人は、一度検討してみると、家計の節約にもつながるかもしれません。まずは公式サイトを見て、調べてみるといいでしょう。

(常山剛)