2010年11月26日金曜日

交戦規則とは何か

出典 http://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/387127.html

交戦規則というのが何か知りたくてネット上を探したが、該当するページがない。たぶん外部に公表してはいけないのだろう。

2009年のハンギョレ新聞の記事にそれらしいことがあったので、訳してみた。

交戦規則は、休戦協定下にある韓国が、戦闘の限界を示したものであり、自衛の範囲にとどめるべきだという。

現場の裁量権は従来小さかったが、李明博政権下で拡大されたということらしい。

 

[3次西海交戦以後]
与党議員ら“なぜ撃沈させなかったか”国防長官追及
専門家“局地挑発に強力対応要求は常識外”
権ヒョクチョル記者

≫ 南北西海交戦一日の後の11日昼間海軍仁川(インチョン)海域防御司令部埠頭に停泊した警備艇に乗船した海軍将兵らが船の上で待機しながら話を交わしている。
海軍2艦隊司令部は西海北方境界線(NLL)近隣海域に1800t級哨戒艦2隻を増強配置したと知らされた。
仁川(インチョン)/AP聯合ニュース

去る10日西海大青島(テチョンド)近所南北海軍の交戦が南側の被害なしに2分目に終わって,保守団体らは断固たる報復だけが北朝鮮の挑発を防げると主張する。
彼らは1999年と2002年二度ヨンピョン海戦の時‘左派政権’が戦争拡大防止を打ち出して,海軍の手足を縛って,南側が大規模人命被害を甘受しなければならなかったと非難してきた。
これとは違い今度は2004年改正された交戦規則により即座に断固として対応して‘勝利’できたとのことが彼らの主張だ。
去る10日交戦の後開かれた国会国防委員会全体会議で一部ハンナラ党国会議員らは“なぜ退却する北朝鮮警備艇を撃沈させなかったか”とキム・テヨン国防部長官を追及しながら“現場で守るのが容易でない交戦規則により警告通信,警告射撃をする必要があるか”という主張を咲いた。
だがこれは交戦規則の根本趣旨に対するとてもまたは誤解が産んだ主張といえる。
交戦規則は‘交戦’でなく偶発的な交戦状況が全面戦争や局地戦で戦争拡大されるのを予防するための段階的対応を規定しようとするのに目的があるためだ。

交戦規則は軍隊が敵軍と会った時,交戦を開始して,継続しなければならない状況とその限界を設定した訓令をいう。
交戦規則は戦争抑制という目的達成のためにわが方の武力使用を厳格に規制するようになる。
軍内部教育資料を見れば,交戦規則を‘特別制限,限界および禁止事項を含む軍指揮官の指示’と規定している。
これに伴い教育資料は敵対勢力の局地挑発に対する報復は自衛権行使範囲の中でなされるべきで,武力使用は最後の手段で最小限で限定されなければと指摘している。

≫ 南北が西海北方境界線(NLL)近隣海域で7年ぶりに交戦した翌日の11日午前北朝鮮黄海北道犬風軍野原で北朝鮮住民たちが秋の取り入れに真っ最中だ。
咸鏡北道(ハムギョンブクド)地域に‘80年ぶりの凶作’といううわさが出回るなど北側の今年日照り被害が深刻だと対北朝鮮人権団体の良い友らが伝えた。
強化/聯合ニュース
前職(転職)軍高位関係者は11日“多少挑発すれば直ちに正面対抗して,何倍で報復報復するのが国民感情上すがすがしいこともあるだろうが実際軍の武力使用は非常に複雑な規定と手続きにより制限的に作動する”として“交戦規則は時の武力挑発の時軍の対応に根拠になって軍事作戦の基本指針書役割をするので断固たる対応を理由で現場指揮官に裁量権を大幅委任するのは望ましくない”と話した。
現場指揮官に対する権限委任も必要だが戦争拡大を防ごうとするなら指揮統制体制を積極的に稼動しなければならないということだ。

参加政府の時の2004年交戦規則を5段階から3段階に減らしながらも‘現場対応’をできないように制限を加えたのもこういう理由のためだ。
しかし李明博政府に入って‘現場裁量権’が大幅強化された。
交戦規則は大きく戦時交戦規則と平時交戦規則に分れる。

わが軍は韓半島が停戦状態であるから平時には韓-米連合司令部(UN司令部)で制定した‘停戦時交戦規則’を従っている。
軍関係者は“停戦時交戦規則は戦争拡大防止とは原則を持っている”として“政治的,理念的利害関係のために北朝鮮が局地挑発したといって,無条件強力な対応を要求するのは常識外の主張”と話した。
権ヒョクチョル記者nura@hani.co.kr

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