関西学院には、誰もが知っている「Mastery for Service」という言葉があります。この言葉は、キリスト教精神を持つ関西学院の長い歴史の中で第四代院長をつとめた C・J・L・ベーツ宣教師が学生達に与えた言葉であり、スクールモットーとして、関西学院に深く浸透しています。

では、この「Mastery for Service」という言葉にはどういった意味が込められているのでしょうか。

この言葉は、「奉仕のための練達」と日本語に訳されていますが、ここでの奉仕とは、私達が今生きている社会に対して向けられたものであり、練達とはそれらに対して貢献できる力を自ら鍛えることを意味します。そして、この言葉は、こういった行為の大切さを最も適切に表現しているといえます。一言で言えば、「人々に奉仕できる、社会に役立つ知識と人間性を、自らの主体性を持って磨き上げよ!」ということなのです。

C・J・Lベーツ宣教師は、別れに際し、後事を託す数人の教え子、教職員を部屋に招き、ともに祈り、学院の全ての友に宛てたメッセージを残しました。「"Keep This Holy Fire Burning" この聖なる火を絶やさないように」 現在、我々は百数年の関西学院の歴史の中で、大きく、そして聖なる火になったこの精神を持ち続けることが求められています。