思いますか?とのご質問ですから主観的な回答で宜しいんでしょうね? ジミとFZはスタイルが違うので比較が困難と言うのはすでに他の方がご指摘のとおりですが、「ギター」が上手いという点では私もジミ・ヘンドリックスを支持します。 彼の場合はまず作曲の方法や編曲の姿勢が彼のギターの演奏スタイルや技法技量と一体となっていて早い話、彼のギタープレイそのものが彼の創り出す音楽の大部分を占めていて、 私は「ロック」というのは基本はエレキギターによるギターミュージックだと思うのですが、ジミは彼自身の歌声とキャラクターとパフォーマンスそしてギターによって 続く世代にロックミュージックの可能性を示唆しました。エレキギターの奏法においてもパイオニアと認められていて彼の影響を公にして憚らないプロギタリストはいくらでもいます。 フランク・ザッパの音楽において、彼のギターは看板であり一つの売り物ではありますが、必ずしも構成上必要不可欠というものではなく、彼の音楽そのものが 複数の優れた演奏家を意のままに操って構築されることを前提に成り立っていて、そういう意味では私はフランク・ザッパは他のロック系のギタリストよりも むしろ、ジャズミュージシャンのデューク・エリントンやマイルス・デイヴィスの方がキャラクター的に近いような気がします。 ただ、例えばマイルスが比較的サイドメンを自由に泳がせて(それでもリズムセクションには注文がうるさいそうですが)ラフでダイナミックなサウンド作りをしていたのに比べると、 細部まで指定した恐ろしく難しい楽譜を用意して演奏させているみたいですからいかにも白人的ですが。 だから、彼の立場は指揮者でありコンサートマスターでありソリストであって、彼が弾く楽器が別の楽器でも彼の音楽は成り立つでしょう。 上手いかと聞かれればソリストとして難しい楽譜を読んでその通りに演奏する…場合によっては初見で…のは上手そうですが、ジミヘンのように ３ピースのバンドだけでコンサートツアーをしたらどうなんでしょうか?アルバムによってはリードギターが彼1人でリズムギターが3人も4人もクレジットされているものもあります。 個人的な感想ですが、ジミヘンはギターで演奏不可能なことまで表現しようとしたのに対してFZは自分が弾きたいパートだけを弾いていたように思えますが。 ジミヘンは極端に言えば彼自身のボーカルやリズムセクション無しでギター1本でも彼の音楽を聞かせられたと思いますが、FZの音楽を聞かせるためにはギター1本では辛いでしょう。 逆にFZが一人でステージに立つのであればギターは要りません。彼は20歳になる前に映画音楽を手がけ始め、1963年(22歳頃)には相当の収入を得て自分のスタジオを持ちます。 その年の3月の事だから勿論マザースでデビューする前の話ですが、｢自転車演奏家｣としてテレビ出演しています。 http://globalia.net/donlope/fz/videography/Steve_Allen_Show.html