<自転車:ツアー・オブ・ジャパン第1戦・堺ステージ>◇16日◇大阪府堺市・大仙公園周回コース◇2・65キロ

 平たんの堺ステージは5つの直角コーナーがポイントだが、予想外に大差がついてビックリした。優勝したマシューは昨年より更に力をつけ、今後の活躍が楽しみな選手。3位の盛はスクラッチが得意で、期待通りの実力を示した。

 奈良、南信州、富士山ステージが個人総合優勝の鍵を握る。奈良、南信州で集中力を欠き、タイム差がついたら、その後のレースは苦しくなる。個人TTからロードレースに変更された富士山は、最初からこう配がきつく、他の選手のペースにほんろうされると後半失速する。自分のペース配分を守ることが大事。

 それにしても、堺ステージの観客の多さをみて、ロードレース人気の高さを実感した。昨年のツール・ド・フランスで別府選手と新城選手が結果を出したことが影響を与えている。一般道でも市民サイクリストをよく見かけるが、マナーを守り、他の交通機関との共存を図ることが大切。私を含め大人が自転車の魅力、マナーを子供たちに伝えていかなければならない。(今中大介=元選手。1996年のツール・ド・フランス出場、大会コメンテーター)