本日までの新たな確認は、3例、殺処分対象は、牛豚合わせて287頭。いずれも川南町である。

 これで、これまでの累計は71例、殺処分対象は牛豚合わせて77,168頭である。


 現場は壮絶である。殺処分される家畜の悲壮な鳴き声、消毒剤や動物のすえた臭いが混ざった何とも言えない異臭、生産者や防疫作業員の疲弊・焦燥・苦悩・落胆・絶望、農場全体は消毒剤で真っ白。異様な光景である。重機やトラックの喧噪、自衛隊の物々しさ・・・・・・・農場の脇に巨大な穴が掘られ、淡々かつ粛々と殺処分・埋設・消毒作業は行われ、ただ機械的に進む。


 「人員配置や消毒剤・薬剤配布等が今一つ能率的ではない・・・・」「家畜防疫員や専門家、注射器や薬剤の数が足りない・・・・・」「必ずしも人員を増やせばいいというのでもない・・・・・」「ここの指揮・責任者は一体だれだ?・・・・・」「埋設場所の選定が遅い・・・・」「疑似患畜確認から殺処分までの行程に時間が掛かり過ぎる・・・・・・」「家畜の評価はちゃんとやっているのか?・・・・・」「生産者の当面の生活支援とメンタルケアーが必要だ・・・・・」「とにかく、感染をストップさせてくれ・・・・・・」「こんなことになったのは、一体誰のせいなのか?・・・・・」

 焦燥・疲労・不信・不安の中で、様々な意見・怒号が寄せられる。


 前例の無い規模の家畜大惨事なので、対応は大変であろう。最早、そこにはマニュアルは無いに等しい。指揮命令系統や人員配置、仕事の役割分担や伝達等、必ずしも機能的・効果的・能率的ではなかったりすることもあるだろう。

 現場は機動的かつ臨機応変に、そして秩序と冷静を保って果断かつ迅速に動かなければならない。

 とにかく、今は、各関係者が全力で意思疎通を図り、組織力や情報伝達力を強化し、家伝法に基づく防疫指針に沿って、とにかく感染拡大を食い止めるために全力を挙げなければならない。

 関係各位の一層のご協力と頑張りをお願いしたい。


 そんな中、ネット上に「僕への殺人予告」が書き込まれたらしい。警察から連絡があった。一体、どうなってんの?