むろん数々のアニメや特撮を例に取りつつも、
なかなかにクレバーな一冊。
これまでの“世界征服”の
コストパフォーマンスの悪さを説き、
現在あり得るその方法にまで行論する。
富野由悠季がガンダムに欠けているのは
「経済」だと言っているのを読んだときは
(『戦争と平和』アニメージュ叢書)、
まったく虚を突かれたが、同様の視角から検証するに、
『戦国魔神ゴーショーグン』『レインボーマン』は面白すぎ。
とりわけ、後者の自己矛盾は、もはや泣かせる。
《たとえば『スターウォーズ』のお話を理解するためには、
「共和制→帝政」の理解が不可欠なんですけど、
あまりそのあたりに踏み込んだスターウォーズ論は読んだことがありません》(P152)
といった指摘は、オタキングの面目躍如。
「ところで、このガーゴイルって秘密結社は、なんで世界征服なんかしたいんでしょうね?」
「そんな面倒なことせずに、高度な科学力で自分らだけ楽しい暮らしすればいいのに…」
本書のきっかけは、『ナディア』制作中の庵野がつぶやいた、
この一言だったという。まったく、庵野ってのは…。
一押しはP62~3の「ヨミさま人生すごろく」。
一気にファンになりました(笑)。
なかなかにクレバーな一冊。
これまでの“世界征服”の
コストパフォーマンスの悪さを説き、
現在あり得るその方法にまで行論する。
富野由悠季がガンダムに欠けているのは
「経済」だと言っているのを読んだときは
(『戦争と平和』アニメージュ叢書)、
まったく虚を突かれたが、同様の視角から検証するに、
『戦国魔神ゴーショーグン』『レインボーマン』は面白すぎ。
とりわけ、後者の自己矛盾は、もはや泣かせる。
《たとえば『スターウォーズ』のお話を理解するためには、
「共和制→帝政」の理解が不可欠なんですけど、
あまりそのあたりに踏み込んだスターウォーズ論は読んだことがありません》(P152)
といった指摘は、オタキングの面目躍如。
「ところで、このガーゴイルって秘密結社は、なんで世界征服なんかしたいんでしょうね?」
「そんな面倒なことせずに、高度な科学力で自分らだけ楽しい暮らしすればいいのに…」
本書のきっかけは、『ナディア』制作中の庵野がつぶやいた、
この一言だったという。まったく、庵野ってのは…。
一押しはP62~3の「ヨミさま人生すごろく」。
一気にファンになりました(笑)。