『シェアする落語』次回は7/7です。

2010年02月09日

バンクーバー五輪直前企画・カーリング初心者講座 戦略の基礎 石の数をみよう


バンクーバー冬季五輪(オリンピック)直前! 氷上のチェスの異名をとるカーリングの戦略 ([の] のまのしわざ)

に呼応して書いてみます。といってもプレー経験ない素人のいうことですから。詳しい方のツッコミにも期待しています。

カーリングを観戦するときには、まず氷の上にある石の数に注意しましょう。

日本-ニュージーランド終盤の攻防
日本-ニュージーランド終盤の攻防 posted by (C)[4k]shike



カーリングのゲームでは双方のリード・セカンド・サード・スキップ(ふつう最後に投げる人がスキップを務めるが、それ以外の場合はフォース) ひとり2回ずつ投石(デリバリー)するわけですが。

前半の二人が終わりサードが投げるときに、氷の上に石が1つか2つしかないときは、お互い守備的なゲームをやっていると考えられます。
clean_game

というのは、石が多いというのは、それだけ得点が入る可能性があるということで、お互いに相手の石をはじき出すというのは、大量点を奪われないようにしているのですね。
当然、自分たちが大量点を取るチャンスも放棄することになります。

つまり、あまり喧嘩せず様子を見ている状態です。

たとえば、ハウスの真ん中にひとつ相手石があるときに、守備的に行くなら、この石をはじき出して(テイクアウト)、自分が残ります(ヒット&ステイ)。
場合によっては、はじき出したあと自分の石をさらに動かし(ヒット&ロール)外に出してしまいます(ロールアウト)。

このような「お互いに相手の石を弾き合い、氷の上に石がたまらないゲーム」をヒットゲーム(ヒット戦)と呼んだりします。

では攻撃的にいくならどうするか?

たとえば、自分の石を、相手の石の前にぴったりくっつけるのです(フリーズ)。
freeze

こうすると、相手の石が後ろで支えてくれるおかげで自分の石がはじき出しにくくなります。
最後までこのままですと相手が真ん中を取って得点してしまいますが、後からさらに石をぶつけていき、じわじわと押し下げることで真ん中を奪取することも可能なのです。

つまりフリーズに来たということは「戦闘開始」の合図です。
相手はどうするか。
さらにフリーズしてくるかもしれません。
freeze2

こうしてハウスの中がごちゃごちゃしてくると(ジャムゲーム)、双方に大量得点・大量失点のチャンス・ピンチがある状態になります。

ハウスの前がごちゃごちゃしてきても同じことが言えます。
gurde_jam

ハウスの前にある石(ガードストーン)の後ろに隠れる位置に石を置く「カム・アラウンド」というショットを決めると、相手はこの石をテイクアウトしにくくなります。
また、投石をハウス前の石に当ててハウスの中に入れるビリヤードっぽいショットも可能です(レイズ)。
つまりハウス前に石があるというのは得点に結びつきやすいのですね。

オーストラリア男子チーム


ということで「石が多くなってきたら喧嘩状態」これ覚えておきましょう。

試合の前半は、最初のうちヒット戦で、相手がミスしたところですかさず喧嘩を仕掛けていくというケースがよく見られます。

さらに後半になると、負けているほうは石をためて逆転を狙い、勝っているチームはなるべく石を弾き出して安全に試合を進めようとします。点差がつくとこの傾向はさらに強くなります。

このあたりの駆け引きも、見所のひとつです。

小川 豊和¥ 1,365
トリノで最も熱くなったカーリング!



m_shike at 01:15コメント(0)トラックバック(0)カーリング  このエントリーをはてなブックマークに追加

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