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デフレと円高の何が「悪」か (光文社新書 440) 新書 – 2010/1/16
モノの値段が下がり続けると、私たちの生活はどうなるのか?
日本の長期停滞の原因と対策を、経済学の知見に基づきながら
分かりやすく解説。
【推薦:宮崎哲弥 序文:勝間和代】
◎ 内容紹介
日本の長期停滞の原因は、しつこく続いている「デフレ」という現象です。
経済というのはモノとお金のバランスによって成り立っています。
お金の供給を長いこと怠ってしまうと、そのバランスが崩れ、
お金が極端に不足します。すると、人々はモノよりもお金を欲しがる
「逆バブル」が発生するのです。この現象がデフレです。
(「はじめに」より)
モノの値段が下がり続けると私たちの生活はどうなるのか?
日本が長期停滞から抜け出すためにはどうすればよいのか?
勝間和代氏と共同事業パートナーである著者が、
経済学の知見に基づきながら分かりやすく解説。
◎ 目 次
序 文 勝間和代
はじめに
第 1 章 デフレと円高は恐ろしい ---- 生活に与える諸影響
第 2 章 物価の動きにチェックせよ ---- デフレが進んだ理由
第 3 章 日本に無税国家が誕生する? ---- 金融政策と金利のメカニズム
第 4 章 金ならなる、心配するな ---- 財政と財源を考え直す
第 5 章 歴史は繰り返す ---- 昭和恐慌から学べ
第 6 章 今、やるべきことは何か ---- 具体的な政策を実行せよ
おわりに
◎ 著者プロフィール
上念司(じょうねんつかさ)
1969年東京都生まれ。中央大学法学部法律学科卒業
(在学中は創立1901年の弁論部、辞達学会に所属)。
日本長期信用銀行、臨海セミナーを経て独立。
2007年より、経済評論家・勝間和代と株式会社「監査と分析」を設立。
取締役・共同事業パートナーに就任。
現在、勝間和代のブレーンの一人として、
主に金融政策、財政政策、外交防衛政策等のリサーチを行っている。
- 本の長さ232ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2010/1/16
- ISBN-104334035434
- ISBN-13978-4334035433
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商品の説明
著者について
1969年東京都生まれ。中央大学法学部法律学科卒業(在学中は創立1901年の弁論部、辞達学会に所属)。日本長期信用銀行、臨海セミナーを経て独立。2007年より、経済評論家・勝間和代と株式会社「監査と分析」を設立。取締役・共同事業パートナーに就任。現在、勝間和代のブレーンの一人として、主に金融政策、財政政策、外交防衛等のリサーチを行っている。
登録情報
- 出版社 : 光文社 (2010/1/16)
- 発売日 : 2010/1/16
- 言語 : 日本語
- 新書 : 232ページ
- ISBN-10 : 4334035434
- ISBN-13 : 978-4334035433
- Amazon 売れ筋ランキング: - 132,261位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 718位光文社新書
- カスタマーレビュー:
著者について
1969年、東京都生まれ。中央大学法学部法律学科卒業。在学中は創立1901年の日本最古の弁論部・辞達学会に所属。日本長期信用銀行、臨海セミナーを経て独立。2007年、経済評論家・勝間和代氏と株式会社「監査と分析」を設立。取締役・共同事業パートナーに就任(現在は代表取締役)。2010年、米国イェール大学経済学部の浜田宏一教授に師事し、薫陶を受ける。金融、財政、外交、防衛問題に精通し、積極的な評論、著述活動を展開している。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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定額給付金やれっていってる。10数年前に
もう日経新聞にも騙されない。余りにわかりやすく書かれていたので部下にも推薦した。繰り返し読みたくなる決定版だ。
経済学を学んだ経験はなかったという。以前に勤務していた銀行が99年に経営破綻
したことに衝撃を受けた著者は、背景を知るべくマクロ経済の勉強を始める。一般書を
手当たり次第に読み漁ることから始め、日本経済低迷の原因はデフレにあり、日銀が
お金を十分に供給しないことが主因であるとの確信を得る。リフレ派経済学者の本を
濫読し、「経済学マニア」になり、勝間和代女史と共同で事業を起こし、デフレ脱却の
ための運動を始めて経済評論家に転進するという経歴は「おわりに」で記されている。
著者はすでに多数の著作を刊行しているが、本書が第一作になる。きわめて平易に
解説しているので、経済に精通していない人でも難なく読める。おおまかに概説すると
デフレ・円高がすべての元凶であること、物価指標のからくり、「ハイパーインフレ」や
「財政破綻」論の誤謬、高橋是清のデフレ脱却法などについて書かれている。著者は
最後にこう提案している。「口コミでも、ブログでもTwitterでも、何でもいいので、世の
中の経済の"常識"がいかに"非常識"かということを声高に叫びましょう。そして、日
本を変えましょう」。増税の危機にある中、今こそ国民が立ち上がる時が到来している。
・デフレはモノが安く買えてよい
・モノが売れないのは買いたいものがないから
・超低金利は庶民イジメ
・強い円は国益
・インフレ恐いハイパーインフレ恐い
・不況は構造問題
などの俗説の山を片っ端から撃破し、また、
・物価は世の中全般の水準を見ないと意味がない
・CPIには上方バイアスがある
・しかもコアコアで見ないとだめ
・産業政策に景気浮揚効果はない
・国際貿易にはトリレンマがある
・国家財政を家計に喩えるの禁止
といった経済論議の前提となるべき大事な常識を解説する。
内容的には著者が読み漁ったという岩田規久男・原田泰・飯田泰之・竹森俊平・安達誠司らの本でお馴染みだが、まとめる手際が素晴らしい。なにより「この状況をなんとかしなければならない」という情熱が伝わってくる。インフレ放置の白川総裁・景気回復を台無しにした橋本龍太郎・昭和恐慌の戦犯井上準之助・その井上を持ち上げた城山三郎への厳しい批判にその本気がよく表れている。
トンデモ論者たちへの名指しはないが、著者の意図が世間一般人への説得であって『言論プロレス』ではないからだろう。新聞・雑誌記事や政府・民間レポート類はきちんと明示され、俗説方面も真実方面もちゃんと具体例を確認できるから問題ない。
妄説がなし崩しに「常識」となり国民を不幸に陥れる怖さを著者は繰り返し指摘し、個々人が周囲を地道に説得することが重要だと言う。本書はその強力な武器になってくれる。星五つ。
経済学を勉強したことが無い自分の能力では
正直なところ本著に書かれてあることが
正しい事なのか、確からしいことなのか、間違いなのか
残念ながら検証することができません。
著者も系統立てて経済を勉強した口ではなく、
独学で本を読み漁り、ネットを巡回したようです。
理論はシンプルでわかりやすいのですが、
どこかに落とし穴が潜んでいないか?
都合の良いデータにふりまわされていないか?
というのが心配な点です。
金をたくさん刷ればいいという理論なので、
各産業政策に関しては国の関与は必要無しとしています。
確かにデフレ解決には有効な理論展開をしていると思います。
デフレ脱却が最重要目的、当然といえば当然の強気な本です。
リーマン・ブラザーズの破綻を緒とする世界大恐慌から諸外国が
立ち直る中、日本だけがデフレに甘じている理由はなにか。それは
日銀による通貨供給不足にあった。BOEにおいてもFRBにおいても、
通常の2倍から3倍の通貨供給を行っている。その結果経済成長率は
回復し、CPIが1〜3%増となっている。まさに日銀がいうところの
インフレターゲット政策の実態である。インフレ期待がない経済では、
価格が下落して、デフレスパイラルに陥るという著者の説得力はすごい。
一見すると著者のロジックはあまりに単純すぎて、トンデモナイ印象を受ける。
しかし、真面目に著者のロジックを破綻させることは簡単には出来ない。
それは諸外国の中央銀行の経験則からロジックを形成しているからだ。
反対者はあやふやな経験論や、感覚から非難しているにすぎない。
現代に高橋是清が蘇ったら、すぐさま日銀に国債を引受させることだろう。
日本でも既に経験済みなのである。そして、結果は昭和恐慌からの2年での脱出
という実績に裏付けられている。その後の財政引締めに対する反感から軍部に
睨まれ暗殺されたことは、日本が軍国主義に傾いていく中で無念でならない。
もしかしたら、日銀はこの経緯を知り抜いているからこそ、頑なに国債引き受けを
拒むのかも知れない。